ホイールリペアや販売、車の板金修理、塗装等を営む”ホリウチ製作所”。
ドリフトチーム”Crazy Japan”のメンバーでもあり、攻撃的な熱いドリフトで観客を沸かせる事で知られている。
そんな彼が、以前から温めていた構想を元に、愛車のS14シルビアを大胆にカスタマイズした。
かなりの自信作のようで、先行アップしたTwitterでの反響も上々。
どんな感じなんだろ?
別件で散歩ドライブ中、その彼の自信作が気になってしまい、この際だから見にいってしまえとばかり、ふらりと突然に”ホリウチ製作所”へお邪魔してきた。
GTレースカースタイル。
以前はストリートカーの延長のようなスタイリングだったが、レースカーを意識したスタイルへ大胆イメチェン。
昨今のタイムアタック仕様のようにも見える。
そしてカラーリングも、レースカーを意識した感じになっている。
以前は藍色一色のようなボディカラーだったが、今回はホワイトをベースに青系のカラーを各部に配置。
爽やかでクールな印象を受ける。
また、ステッカーも各色バラバラではなく、色のバランスもよく考えられている。
統一感があり、全体的に締まった感も受ける。
統一感やバランスを整える事はとても大事で、これに拘るだけでも、例えノーマルでもカッコ良さがかなり変わってくる。
さすが”ホリウチ製作所”。
そのあたりの事もよく心得ている。
うちもご厚意でステッカーを貼らせてもらった。
この美しいカラーバランスを壊していなければいいのだが(笑)
余談だが、以前、BMWとウイリアムズがF1でタッグを組んでいた頃、F1マシンのカラーリングはBMWのコーポレートカラーに合わせたいという意向から、スポンサーステッカーのカラーもそれに合わせていた。
とても美しい仕上がりで、サーキットシーンにもよく映えていた事を覚えている。
リアもまた十分すぎるほどの迫力。
GTウイング、そして穴開きバンパーダクト下に構えるリアディフューザーの巨大さに目を奪われる。
ここまでやられると、リアからのドリフトシーンもかなり絵になりそうだ。
ディフューザ―から覗くダンパーやアーム類も、ちょうどいいアクセントになっている。
バンパーからマフラーがこんにちわしてる点も注目。
エキゾーストの配管配置がどうなっているか、気になるところ。
もちろん見た目だけでなく、走るの事も十分に考えられている。
長年の経験から得られたワイドトレッド、前後のキャンバー角、車高がその証拠で、より速くよりトラクションがかかり、自分好みのステア特性で駆け抜けていけるよう、熟慮されている。
ドリフト初心者だとアンダーが出て難しそうだが、ドリフト上級者ならこのくらいがちょうどいいだろう。
ここまでやると、個人的にはもう少しパワーが欲しいのでは?と思ってしまうが、そこは走りながら、徐々に自分に合わせてチューニングを進めていくとの事。
自分が乗りたい車で、カッコいいドリフトをするのが夢だったという”ホリウチ製作所”。
見た目も走りも、カッコいいドリフトマシンとしての基準は十分に満たされていると思う。
後は大会本番に向け、セッティングやドライビングを煮詰めていくのみ。
さっそく先日の走行会でシェイクダウンをしたそうだが、細かいトラブルが出たものの概ね良好だった模様。
本番でそのスタイルと熱い走りが見られるのが、今から楽しみだ。
【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)