毎年、筑波サーキットで開催されているチューニング系カスタムカーイベント ハイパーミーティング 。多くのショップが自慢のデモカーを持ち込み、多くのカスタムカーファンを賑わせている。
デモカーでのタイムアタックも行われることもあり、各車、様々なセッティングが施されている。その中でも空力関係に注目し、いくつかピックアップしてみた。
こちらは、ZEROMAX デモカーの スバル インプレッサ WRX STI(GDB)。
最近、プライベート・チューニングカーでも見かけるようになった、リアバンパーのダクト加工が施されている。フロア下を流れるエアを効率よく外部へ排出するのにもっとも効果的なのだとか。最高速でその差がてきめんに表れてくるらしい。
こちらは エスプリ デモカー の スバル BRZ(ZC6)
エンジンルームを覗くと、なんとタイヤが丸見え。インナーフェンダーを大胆にカットしてあった。エンジンルーム内部へ導かれたエアをここからも排出しているのだろう。さらに、タイヤフェンダー内の乱流制御にも機能させているように思われる。
チューニングカーも、いよいよレーシングカーレベルの空力に手を出さざる得ない状況になってきたようだ。
一番インパクトのあったのが、 ディーランゲージ が手がけた トヨタ 86、スバル WRX STI、そしてこの スズキ スイフトスポーツ(ZC32S)だ。
先ほどのインナーフェンダーカットはもちろんの事、F1ばりのリアディフューザー、マウント位置を車体寸法外に追いやったGTウイングと、一番レーシングカーを意識した作りがなされていた。もはやストリートカーと思えない状態だが、サーキット専用車としては有り。さすがにセッティングは難しそうだが、ハマればエンジンパワーだけに頼らない速さを身に着ける事が出来そうだ。
ますます熱くなるタイムアタックステージ。今後、レーシングカーの空力要素を上手く取り入れたものがトップタイムをゲットしてきそうだ。空力に今後も注目していきたい。
【取材 – 文 – 写真撮影】
編者(REVOLT-IS)