車好きの若者の間で熱狂的な支持を受けている映画「ワイルド・スピード」シリーズ。
主人公達の生きざま、スタイル、そして劇中に登場した車に惚れ込み、同じようなエアロやバイナルグラフィックを装着したり、レプリカ仕様を作成される方もいる。
今回紹介するゲンさんもそんな一人。
10歳のころ、第2作目である「ワイルド・スピードX2」(原題: 2 Fast 2 Furious)を見て衝撃を受け、いつかポール・ウォーカー演じるブライアン・オコナーが駆った日産・スカイラインに絶対乗ってやるんだという夢を持ち続けたそうだ。
その夢の具現化が、こちらの日産・スカイラインである。
ベースとなったのはFRパッケージとして完成度の高い日産・スカイライン(ER34)。
それをブライアン仕様として、各部を入念に拘りのカスタマイズで仕上げている。
面白いのが、オリジナルを忠実に再現するだけのレプリカで終わらせていないところだ。
各部に貼られたバイナルをオリジナルと比較してみてもらいたいのだが、オリジナルのデザインコンセプトを崩さず、自分流にアレンジしている事がおわかり頂けると思う。
本人が語らずとも、これは俺の車だ!とアピールしてくるようだ。
その外観は、まるで映画の世界から飛び出してきたようなスタイリング。
ネオンの光も特性のNOSパージシステムも映画のイメージそのものだ。
この車の登場で、あたりの空気も変わってくるような感さえある。
この写真はたまたま大黒PAへ来ていた時に撮らせてもらったものだが、この時のPA内の注目度は強烈で、車に興味のない人でも立ち止まって魅入ってしまうほど。
まるでキャンギャルでも立っているんじゃないかと思うくらいの人だかりが出来ていた。
オーナーのゲンさんは関西在住。
仕事は長距離トラックの運転手で全国を飛び回る多忙な日々を送っているのだが、プライベートでは、地元で「MONNALiSA」というチームを立ち上げ、仲間達とカーライフを楽しむという充実した日々を送っている。
またHipHopやダンス好き、DJという顔も持っており、その腕前はなかなかのもの。
オフ会やミーティングも積極的に開催しており、その場で自分の特技を生かしたDJプレイも披露しながら来場者をより楽しませている。
少しシャイで謙虚でよく寝ているゲンさんだが、話すととても社交的で、その人柄からか多くの方に慕われている。
先日も大規模なミーティングが開かれたようだが、多くの方の協力の元、参加台数も盛況で大成功に終わったとか。
その成功も、ゲンさんの人柄を思えば納得ものだ。
いつか、”車と音楽をコラボしたイベントを開催したい!!”、”たくさんの車好きが楽しめる場を作りたい!!”、と力強く編者に語ってくれた事がある。
その口ぶりからは甘い考えや中途半端な匂いは感じられず、こいつはもしかしたら大きな事をやりそうだな。。。と予感めいたものを感じてしまった。
以降、動向を注視していたのだが、近年の彼の活動を見るかぎり、その予感は当たりそうな気配だ。
個人的には、ワイルドスピードシリーズ最新作の日本公開に向けたキャンペーンイベントとコラボしてほしいものだが、ユニバーサルスタジオさん、いかがなものだろ?
なんなら同じ関西であるUSJを貸し切って、ミーティングなどを仕掛けてみるのも面白いと思うのだが。
そのゲンさん、なんと明日(2017年12月17日)に東京お台場で開催のスタンスネイション・ジャパンへエントリーしており、現在、こちらへ向かっている最中だとか。
まだ実車を見た事がない方は、ぜひ観覧にいらしてほしい。
そして、ゲンさんとも交流を深めて頂きたいなと思う。
【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)