FIA – 国際自動車連盟の加盟組織で、日本国内のモータースポーツを統括するJAF – 日本自動車連盟。そのJAFが公認するモータースポーツ競技は、スーパーGTやスーパーフォーミュラ、全日本ラリー選手権、全日本ジムカーナ選手権を頂点とし、地方レースや地方ラリー、ジムカーナ地方戦など、毎年各地で多く開催されている。
その中の一つ、サーキットの最速タイムを競うJAF公認”東日本サーキットトライアル”の1戦を、チューニングショップ Revolfe S.A.(レヴォルフェエスアー)がサポートするこちらの ポルシェ997を中心に見学させてもらった。
ゲストはモデルの松岡奈々ちゃん。せっかくなのでRQスタイルでのご登場だ。
本イベントは、JAF加盟クラブのチームマグナスオートクラブ(TMAC)が主催し、ダンロップタイヤとブレーキパッドメーカーのディクセルのスカラシップ、タイヤセレクト足立加平の協力の元で行われている。
参加車両は、車や排気量などにより明確にクラス分けがなされている。基本的にはナンバー付き車両で、所定のストリートラジアルタイヤを装着しての参加となる。一般のサーキット走行会と同程度と考えていいだろう。
国内Bライセンス以上の4輪自動車競技ライセンスが必要だが、国内Bライセンスは講習だけ受ければ簡単に取得ができるので、ハードルはそれ程高くはない。
参加台数は平均20台、各クラスとも5台前後といったところか。日産・スカイラインGT-Rやスバル・WRX、マツダ・ロードスター、ダイハツ・ミラ、ポルシェといった具合に、今回も車種はバラエティに富んでいた。ナンバー付き車両ばかりで、多くが自走で参加されているようだ。
サーキット向けセッティングを施されて待機中のマシン達。こういったところも一般のサーキット走行会と同様だ。当日に編者が赴いた際は出走準備が既に終わっていたせいか、各車パドックに整然と待機していた。中には、事前にセッティングを決めて予め調整しておき、サーキット入りした際はタイヤのエアチェックのみ行う方もいるとか。
その後のドライバーズミーティングもアットホームに進み、走行開始時間まで談笑されたり車の中で休憩されたりするなど、とても穏やかに進行が進んでいく。主催者と参加者との信頼関係で成り立っている様子が伺えた。
RQスタイルの松岡奈々ちゃんに見送られながらコースイン。さすがに本番だけあって各ドライバーとも真剣な眼差しだ。コースコンディションの良い時や、走行車両の少ない時間にコースインしてやろうとするドライバー、毎ペースでその場の状況に応じて走ろうとするドライバーなど様々。コース上も特に強引な追い越しやブロックもなさそうで、参加者のマナーの良さが感じられた。
マナーが良いとはいえ、年間シリーズ戦のポイントを争っている以上、いけるところはどんどん攻める。
車も多く性能差も拮抗しているクラスでは、3ワイドでコーナー進入となりそうなケースもちらほら見受けられたが、攻める車は綺麗に攻める、譲る車は綺麗に譲りながら、各車ともなんなくクリアしていく。
ラップタイムも速い車で1分5秒前後とストリートカーレベルの中ではかなりのもの。とても見応えのある走りが各所で展開されていた。
走行終了後は表彰式。主催者のご厚意で、今回だけ松岡奈々ちゃんにプレゼンター役として登場してもらった。
アットホームに進行が進んでいく中、各クラスの優勝、2位、3位には、JAF公認のメダルと多くの商品が授与されていく。全日本選手権と同様のメダルとあって、これが、JAFに認められた正式なモータースポーツ競技という事をあらためて実感した。
今回のイベントはシリーズの第2戦。上位入賞者には所定のポイントが与えられていき、シーズン終了後の総合ポイント数でシリーズ優勝を決めるわけだ。
ただ、上位入賞者には次回大会のハンディとして、所定のタイムが加算されるシステムとなってる。各車ともなるべくタイムを均衡にしていきながら、誰にでも勝てるチャンスが作れるよう配慮がなされているわけだ。
そのため、シリーズ優勝を本気で狙う方は、どこで勝ち、どこで順位を落とすかといった具合に、スーパーGTと同様にシリーズ戦全体を通した戦略も求められてくる。
一見ただのタイムアタックのようだが、なかなか凝ったイベントとなっている。シリーズ戦終了後、上位数名はJAFモータースポーツ表彰式会場での表彰もあるようだ。これはとても栄誉な事となるだろう。
手軽なモータースポーツとして人気のサーキットタイムアタック。腕自慢のタイムアタッカーは、シリーズ優勝目指してチャレンジしてみるのはいかがだろうか?
今回、写真モデルとしてRQスタイルで登場頂いた松岡奈々ちゃん。車とコスプレが大好きで、各地で笑顔と笑いを巻き起こしながら多くのファンを魅了している。若いながらとてもプロ意識が高い方で、当日の冷たい雨風が吹き荒れるコンディションの中、RQとしてしっかり最後まで決めてくれました。
【撮影 – 文】
編者
【協力】
Revolfe S.A.(facebook)