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【東京オートサロン2017】超軽量ポルシェの実力は?

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漫画”湾岸ミッドナイト”に登場の島達也が駆るブラックバード。その車を思い起こさせるような”ポルシェ・911カレラ930”が”東京オートサロン2017”に登場。多くの人が熱い視線を注いでいた。

漆黒のボディもそうだが、その外装がカーボン製という点も”湾岸ミッドナイト”ファンならば心をくすぐられる点だろう。劇中のブラックバードポルシェ・911”も、事故を契機に車重1トンを切るカーボンボディに生まれ変わったのだから。

リアル”カーボンボディポルシェ・911の実力はいかに?

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チルトボンネットが新鮮なこの”ポルシェ・911”を制作したのは滋賀のStudio ALLICA(スタジオアリカ)。代表の舟橋彰さんとファクトリーマネージャーの風間之直さんは、日本自動車大学校(NATS)の卒業生との事で、修行期間を経て独立開業、満を持しての”東京オートサロン2017”出展となったそうだ。
NATSの学生にはレーシングカーカスタムカー好きがとても多く、卒業制作の車両を見ても、遊び心とクオリティの高さが両立したものを多く見る。この”ポルシェ・911”も、NATS出身らしく、本当に楽しみながら拘って作ったように感じた。

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チルトボンネットの裏側。このショットを見ると、外装だけでなくモノコックカーボンで構成されている事がわかるはず。かなり軽くなっていそうだが、数値に換算すると約200kgの軽量化だそうだ。
さすがに”湾岸ミッドナイト”のブラックバードのような1トンを切る車重にはなっていなかったが、最低限の走行に必要な装備以外を全て外せばそれも可能らしい。あくまでストリートカーとしての在り方を優先させたのだろう。

それでも200kg軽量はとても興味深い。運転にRR車特有のスキルが要求される”ポルシェ・911”。特に古いモデルはその傾向が顕著だ。サスペンションや前後重量、空力など、まるで車を再構成するくらいの大幅なバランス調整が求められるように思えるのだが、専用ダンパー、フロントのオリジナルカナードの装着により、現状でもかなり安定した走りが出来るそうだ。

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威圧感を感じるリアショット。バンパーにエアダクトを設けてある点からしても走りを十分に意識している。
お遊びを忘れないNATS出身らしく、モンスターエナジーの空き缶が刺さっているマフラーが面白い(笑)。もちろんこれはイベント用で、実際は存在しない事を付け加えておく。

ちらっと見えるエキゾーストの配管がえぐそうな印象を受けるこのマフラーは、三重の”ユウキテック”が作成したチタンワンオフマフラー。スペシャリストらしく美しい仕上がりだが、2輪のマフラーを多く手掛ける”ユウキテック”なだけに、そこから奏でるサウンドもとても気になってしまう。

参考までに、”ユウキテック”でのマフラー制作風景の動画を載せておく。

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それにしても各部の造形が本当にお見事。さぞ高いカーボン素材を使っているだろうと思いきや、全体的に低コストを優先させて作りこんだとか。それでこのクオリティ。相当な手間暇がかかっていそうだ。
ガルウイングもセッティングされているのだが、残念ながらこの時はタイミングが悪く、撮影は叶わなかった。

エンジンは、先ほどの排気系とオリジナルVリブトベルトの装着により305.9 ps/5900rpm27.3kg/4800rpmを発揮。RRポルシェの運転をわかっている人なら、ストリートでもサーキットでも扱いやすいパワーだろう。逆にこれよりパワーがあると、前述の超軽量ボディと相まってとんでもなくやばい車になってしまいそうだ。

2002年、編者は当時のカレラカップ車両を運転させてもらった事があるのだが、まるで蹴飛ばされたような加速感に驚愕し、全く接地感がないフロントタイヤにとても怖さを感じていた。今回のStudio ALLICAの手によるカーボンの超軽量仕様”ポルシェ・911”の乗り味とぜひ比較してみたくなった。

そのStudio ALLICA。今回のような、世界に一つのカスタムカー制作を中心にこれからも頑張っていくそうだ。縮小模型を使ってデザインコンセプトを決める本格的なカスタムから、他にはないパーツ制作まで請け負ってくれるとの事。公式WEBサイトも2017年4月から本格稼働させるそうで、今後がとても楽しみなカスタムショップだ。
興味を持たれた方はぜひ問い合わせてみてほしい。

【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【問い合わせ先】
studio ALLICA(facebook)
ユウキテック

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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